盲導犬ってなあに?





努力の積み重ね
盲導犬になるための訓練の中に、訓練士と街へ出る街頭訓練があります。 街に出て、目の不自由な人にとって危険な場所を学びます。
止まっている自転車をよけたり、道の狭さを知らせしたり。
もう1つ、気をつけなければいけないことがあります。 それは、階段や道路の境目にある段差。
段差の前で止まらないと目の不自由な人が転んでしまうかもしれません。 こういうことが盲導犬への小さな努力の積み重ねです。
盲導犬たちのルール
盲導犬は、駅で電車やエスカレーターの乗り降りをすることがあります。
駅ホームは目の不自由な人には危ない場所です。
人にぶつかったり、線路に落ちてしまうような危険が
目の前にある時は指示に背くこともあります。
それは、危険を避けるための特別なルールです。
目の不自由な人と盲導犬は協力して、様々な場所で一緒に安全を確認しながら歩きます。
提供:KSB瀬戸内海放送


思いっきり遊ぶことがお仕事への第一歩!
ボクたちだって楽しいことが大好き!

犬の目がキラキラしてて楽しそう。「ワンちゃんたち遊んでもらってるんだね」という写真です。その通り、訓練士と一緒に遊んでいる写真です。でもこれ、訓練なんです。遊ぶこと=訓練なんですよ。 「え〜っっ、うそぉ?」と思われるかもしれませんが、ホントです。みなさんの訓練のイメージとは正反対かもしれませんね。
 この犬たちは、1歳になり、パピーウォーカーさんのところから訓練センターに戻ってきたばかり。盲導犬のお仕事についてはまだ何も習ってません。皆さんのお家のワンちゃんと同じです。そんな新米さんたちが最初にするのは訓練士と遊ぶこと。犬たちが「人と遊ぶのって楽しいな」と感じたら大成功。「次は何するの?」と期待の眼差しを人に向けてきます。これが人と犬とのコミュニケーションの大きな一歩になります。引っ張りっこをしたり追いかけっこをしたりしながら「グッド」と声をかけます。「グッド」っていい言葉だな、楽しい言葉だな、と感じてくれるようになります。遊びながら名前も呼びます。犬たちは自分の名前が大好きなります。引っ張りっこをしながらグッド!ボール投げをしながらグッド!名前を呼ばれて振り返ったらグッド! 訓練士たちは満面の笑みで犬たちに語りかけます。犬たちは楽しいはずでしょ?
 犬は楽しくなかったら進んで自分から何かしようとしません。逆に言うと、楽しかったら「したい」と思うんです。人と一緒に遊んだりほめてもらうことを通じて、楽しいな、と感じてもらうのがポイント。犬は楽しいことが大好きだから、どうしたら遊んでもらえるかな、ほめてもらえるかなと考える、これが盲導犬の訓練につながっていくんですね。

例えば「シット」する場合を例にあげてみましょう。はじめは大好きなおもちゃを犬の上にかざしたら、見上げるために自然とシットします。そこでグッドシット!とほめながらおもちゃで遊びます。次は、おもちゃは隠して手だけをかざしてシットと言ってみます。犬がシットしたらグッドとほめておもちゃを出し遊びます。そして少しずつおもちゃを出すタイミングを遅くしていき、手のかざすのもなくしていき、最終的にシットの言葉だけで座りようになります。
 また、グッドについても洗練されていきます。最初はグッド=「おもちゃが楽しい・嬉しい」だったのが、グッド=「人と遊んでるのが楽しい・嬉しい」になり、さらに「グッドと言われることが楽しい・嬉しい」になります。犬は楽しいこと、嬉しいことはやりがたります。グッドと言ってもらうにはどうしたらいいのかな?と、考えてくれるので、訓練の基礎である「人と犬とのコミュニケーション」に欠かせないんですね。

 なんとなく、遊ぶことが大切な訓練だとイメージできましたか?
 グッドがわかってくると、さらに犬はのってきます。「ほら、ボク上手にヒール(左について)ができたよ、ねぇなでて、ほめて!」と言ってるでしょ?

ハーネスで歩くゲーム!

センターでの生活にも慣れ、グッドもわかってきたら、いよいよハーネスをつけてみます。最初は短い時間、訓練士とただただ楽しく歩きます。写真の訓練犬はこの日がハーネス初体験でした。最初は「これなぁに?」とちょっと戸惑っていたみたい。耳に力が入っています。
 「なんか知らないけどほめられて嬉しいな」 が、だんだん楽しくなってきて「ハーネスで歩くゲーム!」のはじまり。とにかく楽しく歩くことがポイント。

犬も人と同じで1頭1頭性格が違います。

写真の犬は慎重派。人の半歩前を歩くのが苦手でしたが、大きな目をきょろきょろさせながらも、この瞬間、上手に歩くことができました。すかさず、グッド! 体をなでながらほめました。だんだん自信を持って歩けるようになりました。

グッドだったよ! 愛情と称賛を込めてハグ。私の好きな写真です。

掲載日:2008年10月22日