
雨戸が上下に開き、上はひさし、下は広縁になるぶっちょう造りの民家
=東洋町白浜で
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県の東端、徳島県宍喰町と境を接する甲浦は、古来大阪を中心とした畿内と航路が開かれ、土佐の東の玄関として要衝の地だった。江戸時代には阿波の国との関所が設けられていた。
初代土佐藩主・山内一豊の生涯を描いた司馬遼太郎の歴史小説「功名が辻」が06年のNHK大河ドラマに決まった時、町は大きな期待感に包まれた。小説では一豊は浦戸湾から土佐入りしているが、山内家の資料集「南路志」によれば、一豊は甲浦の港に上陸、野根山街道を通って陸路、浦戸城に入城している。
町の有志が「甲浦でドラマのロケを」とNHKに陳情した。しかし「小説の通りに」との司馬夫人の強い要望で、実現しなかったという。郷土史家の原田英祐さん(59)は「史実に基づいて欲しかった。過疎化が著しい町を売り出す、絶好の機会だったんですが」と嘆く。 |