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【前池】
高松自動車道・善通寺インターチェンジのすぐ近くにある前池は、日本最南端のオニバス自生池です。前池では香川県内で唯一、毎年オニバスの開花が確認されています。
オニバスは、そう遠くない昔まで香川県内の多くのため池に自生していて、「ドンガンス」「トゲノハス」などの俗称で呼ばれる身近な存在でした。ところが、水田の減少や渇水対策のため、一年中、ため池に貯水しておくことが多くなりました。秋から冬にかけての池干し(水抜き)が行われなくなり、底に厚く堆積した泥がさらに水質を悪化させて、次第にオニバスは生きられなくなったようです。
前池では,池を管理する水利組合や地元住民らで前池オニバス保存会(約120人)を結成して、池の環境保護に取り組んでいます。2004年には、このオニバスは善通寺市の天然記念物に指定されています。また香川県内の他のため池でも、しゅんせつ工事などで環境が改善したところを中心に、次第にオニバスが復活し始めていて、現在では20カ所以上で見ることができるようです。
【オニバス】
日本の水生植物の中で最大の葉(20cm〜2m)をつけるスイレン科の一年草です。茎に大きなトゲがあり、これが可愛くない名前の由来になっています。オニバスの花には水中で自家受粉し結実する閉鎖花と、水面上に出て開花する開放花がありますが、開放花は8〜9月に4cm程度の小さな赤紫色の花をつけます。
主に九州、四国、本州のやや栄養分の多い湖沼、ため池などで生育しますが、水質や環境の悪化によりどんどん減少しているため、環境省の絶滅危惧植物にもリストアップされています。
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