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【轟の滝】
轟の滝は、物部川の支流・日比原川の上流にかかる、落差82メートルの美しい三段の滝です。「日本の滝100選」にも選ばれている轟の滝は、高知県の天然記念物および名勝指定も受けています。深い山々を背景としたこの滝は水量がとても豊富で、青く輝く滝つぼは底知れぬ深淵となって太古の幽玄をたたえています。この滝つぼには、玉織姫にまつわる悲しい平家伝説が伝わっていて、滝壺のそばには繁栄と幸福の女神として玉織姫を祭っている轟神社があります。
滝の周辺は春の桜、夏の深緑、また秋は紅葉の景勝地としてにぎわいます。
【玉織姫(たまおりひめ)伝説】
平家一門の伊和三太夫の一人娘、玉織姫は近郷に比類ない美貌と天性の機(はた)織りの名人として聞こえていました。
ある日彼女は川向こうに機織りの道具を返しに行きましたが、夜になっても帰って来ませんでした。三太夫は突然滝壺に大蛇が住むことに思い当たりました。すぐさま家伝の名刀を握りしめるや、狂ったように滝まで走り、小太刀を口に濃紺色の滝壺めがけて飛び込みました。すると驚いたことに水底には別の世界があり、美しい姫が父を待っていました。姫は眉目秀麗な若侍を夫として引き合わせ、三日の間父を接待しました。共に帰ろうとする父に姫は絹の巻物六反を渡し、親不孝を詫びながら永遠の別れを告げたのでした。
三太夫が元の世界に戻ってみると、三年の月日が経っていました。その後その山里は次第に繁栄していったということです。
【大荒の滝】
轟の滝の西にある久保川(物部川の支流)を遡ったもみじ峡にある滝のひとつです。ひと山東隣にあたる轟の滝にいた2体の竜がいつしかこの滝に移り住み、ひとたびこの竜が暴れると疾風迅雷を呼び、轟音が山々にこだまし、周囲の山麗が一面荒れに荒れたという言い伝えから、人々はこの滝を「大荒の滝」と呼んでいたそうです。一帯の山々は紅葉が特に美しく、地元住民は周辺の環境整備に取り組んでいます。
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