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海部・海南両町を流れる海部川は、水質は日本トップクラスとされるほどの清流です。またその支流である母川も、良好の水質と豊かな水量をもち、国の天然記念物に指定されているオオウナギをはじめ、ヤッコソウ、ツチトリモチ、さらにハッチョウトンボやゲンジボタルなどの希少な動植物が息づく、豊かな自然を育んでいます。
(母川のオオウナギ)
母川は、冬場でも12℃程度(本流の海部川は3〜5℃)と、夏と冬の水温の差が少ないため、熱帯性のオオウナギが越冬して大きく成長するといわれています。
海部町には、オオウナギにまつわるさまざまな伝説や逸話が残されていますが、なかでも、オオウナギが洞穴の奥から石を割って出てきたという「せり割り岩の伝説」は有名です。オオウナギは大正12年に国の天然記念物に指定され、せり割り岩周辺は禁漁区となっています。
オオウナギは淡水に棲む熱帯性の魚類で、体長1.5m〜2m、体重10〜16kgに達することがあります。中国、フィリピン、ニユーギニア、インド洋、アフリカ南東部に広く分布し、日本は生息の北限地となっています。しかし日本本土での生息は珍しく、ここの他には鹿児島や長崎などわずか数ケ所でしか発見されていません。
(源氏ボタルと母川ほたるまつり)
母川は、美しい水などの限られた条件のもとでしか生息しない源氏ボタルの生息することでも知られています。毎年6月に多くの群生が見られ、その時期にほたる祭り実行委員会が主催する母川ほたる祭りには、2万人もの人々が訪れ、蛍の乱舞する幻想的な光景を楽しみます。 |
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