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(四万十川)
四万十川は、高知県の西部を流れる渡川水系の本川にあたる一級河川です。東津野の不入山(標高1,336m)の東斜面を源流点として、四国西南部を大きく蛇行しながら四万十川市中村で太平洋に注ぐ、全長196km、流域面積2270km2にも及ぶ四国第2の川です。
本流に大規模なダムが建設されておらず、水がとても澄んでいることから、「日本最後の清流」として知られています。手付かずの自然が残る四万十川には、多種多様な生き物が棲息していて、数艘の船が一組になって火を振りながら鮎を追い込む「火振り漁」など、今も伝統的な漁法が残っています。
(入田の水辺)
日本の多くの河川が直線的に流れる急流であるのに対して、四万十川では上流の一部を除いて、蛇行を繰り返しながらゆったりとした流れが続いていることが特徴です。
四万十川が山地から平野に流れ出た場所にあたり、そのゆったりした姿が展望できるのが入田のみずべです。蛇行しながら流れる川と背後の山並みの景色は、写真などで広く知られています。中流域とは思えないほど豊かな水量と川幅にめぐまれたこのあたりは、カヌーやボート、キャンプなどアウトドアライフのメッカとして人気があるところです。ところどころに急流もありますが、水深1m以下の浅瀬では家族連れで水泳が楽しめます。四万十川水泳マラソンや筏くだりも行われ、水辺はウォーキングやサイクリングに最適です。
(四万十の伝統漁法)
四季折々に営まれるエビ、ウナギの柴づけ漁などの伝統漁法は、流域の人々の生活を支えながら、四万十川の自然と調和したのどかな風景を作り出しています。
四万十川のアユの解禁日は5月15日ですが、アユ漁が本番を迎えるのは7月からで、この時期から川の中上流域で火振り漁が行われます。あらかじめ川を横断して網を仕掛けておき、夜になって舟上でかがり火を振ってアユを網の中に追い込む漁法です。
ゴリのガラ曳き漁は、50〜60m以上のロープに数百個のさざえの貝殻を結びつけ、縄の両端に舟と人を配しておき、あらかじめ仕掛けておいた四つ手網の方向にロープを引っ張ってゴリの群を追い込みます。
柴づけ漁は、1〜1.5mほどの葉のついた枝や笹の束(柴)を一昼夜以上川に沈めておいて、ウナギや川エビが中にもぐり込んだ後、たも網をあてがって揺すって獲物を掬い取る漁法です。
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