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グルメ

どろめ/高知県東部(太平洋沿岸部)

高知の宴席に欠かせない皿鉢だが、元を正せば高知限定のものではない。各地の皿鉢が廃れていく中で、今なお高知に残っているのはなぜか。
2009年12月04日公開

小さな生命、弾ける

住所:高知県香南市野市町東野993-1

毎年、5月に香南市赤岡町で開催される「どろめ祭り」のメインイベントは、大杯に並々と注がれた日本酒を飲み干す時間と様子を競い合う「大杯飲み干し大会」。男性の大杯には一升が注がれており、優勝者は12秒程で杯を空けるという。酒豪の多い高知県らしい祭りだ。開催される香南市やその周辺は、どろめが水揚げされている。

そもそもどろめとは、カタクチイワシの稚魚のこと。本来は茹でて釜揚げシラスにしたり、茹でたものを干してちりめんじゃこにして食べる。生食は、高知独特のやり方だ。

何よりも鮮度がものをいうどろめは、水揚げしたその日にしか食べられない。透明などろめをがばっとすくいとり、白ぬたか青ぬたにひたして味わう。白ぬたは白みそにニンニクを混ぜたもの、青ぬたはそこにすり潰したニンニクの葉を加えたもの。ともにクセはあるが、これを付けたどろめは日本酒によく合う。薬味を加えて二杯酢で食べるやり方もあるが、こちらはやや上品な味わいに。

プチプチと口の中で弾け、ほのかな甘みを残すどろめは、それ自体が強烈な味を持つわけではない。だが「生命をいただいているんだ」ということを強く感じさせてくれる。(提供:四国旅マガジン GajA)

どろめは小鉢に入れた1人前で300円(写真は10人前)。事前に問い合わせを

どろめは小鉢に入れた1人前で300円(写真は10人前)。事前に問い合わせを


【この料理が食べられるのは…】割烹 吉野

地元で水揚げされた海の幸をメインに供する料理屋。開業から30年、居酒屋として利用できるほか、本格派の宴会場も備えており地元客の利用も多い。どろめは、皿鉢料理の一品として出すことが多いが、何せその日にとれたものしか味わえないので、いつでも食べられるわけではない。旬の5月は比較的手に入りやすいそうなので狙い目。

  • 住所:高知県香南市野市町東野993-1
  • 電話:0887-56-0636
  • 営業:11時~13時(予約制)、17時~21時30分
  • 休み:無休
  • 駐車場:あり
  • 備考:土佐くろしお鉄道のいち駅から徒歩で約5分
割烹  吉野

割烹 吉野


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