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鯛めし/愛媛県東予・中予

中予で鯛めしといえば「太田屋」が有名。この店では、研いだ米の上に昆布を敷き、その上に生の鯛をのせる。炊きあがったら鯛の身を丁寧にほぐして飯に混ぜ込む。
2009年12月11日公開

神功皇后の時代から

住所:愛媛県松山市北条辻1596

中予で鯛めしといえば「太田屋」が有名。この店では、研いだ米の上に昆布を敷き、その上に生の鯛をのせる。炊きあがったら鯛の身を丁寧にほぐして飯に混ぜ込む。炊きあがりを見て驚いたのは、飯が白っぽいこと。これは鯛めし専用に自店で開発した透明な醤油を使っているためだ。この醤油を使うのには理由がある。通常の醤油では風味が強すぎて、淡い鯛の味わいを邪魔してしまうことが一つ。もう一つは、中予(松山市北条)の鯛めしの歴史に由来する。

神功皇后(在位201~269年)は、三韓征伐のために朝鮮半島に出陣する際、鹿島に船を寄せた。地元では皇后を歓待し、生きの良い鯛を献上した。それを飯と一緒に炊き上げたところ、皇后は大変喜んで賞味された。この時に調味に使われたのは海水であると推測されるため、太田屋では海水を思わせる炊き上がりを求めて透明な醤油を考案したのだ。神功皇后云々のエピソードはあくまでも言い伝えであり、真偽の程は明らかではないが、藩政時代には既に鯛めしはこの地の名物として定着していたという。

太田屋では地元の農家から直接買い上げる3種類の米をブレンドして使用し、炊飯する前に精米するなど米そのものにもこだわっている。また鯛は北条沖・斎灘の天然鯛を用いる。潮の流れの関係か、斎灘の鯛は北条で水揚げされる鯛の中でも飛び切り身の締まりが良い。こうした素材一つひとつへのこだわりが、いにしえ人が生み出した郷土の味を、現代人の口に合う美味として伝えていくのだ。(提供:四国旅マガジン GajA)

鯛めしは吸物と漬物付きで1人前850円

鯛めしは吸物と漬物付きで1人前850円

お遍路のさんの宿泊時には鯛めしを出している

お遍路のさんの宿泊時には鯛めしを出している


【この料理が食べられるのは…】太田屋鹿島店

創業は江戸時代末期。北条店(1泊2食付き7,350円~)、鹿島店(1泊2食付き1万2,600円)ともに宿として営業しているが、食事のみの利用も可能。1人前840円の鯛めしは予約がなくても味わえる。姿炊きは2~3日前までに予約が必要。(人数に合った大きさの鯛を揃える必要があるので天候などにより対応できない場合もあり)鹿島店までは渡船で3分。20~30分に1便が運航している。太田屋はもともと遍路宿として営業を始めたが、今もお遍路さんの宿泊時には鯛めしを出している。

  • 住所:愛媛県松山市北条辻1596
  • 電話:089-993-0012
  • 営業:11時~17時(17時以降は予約制)
  • 休み:不定、オフシーズン(11月頃~4月頃)
  • 備考:JR伊予北条駅から車で約5分の北条店(営業/11時~14時、17時~20時、休み/不定、駐車場/あり)もあり
  • HP:http://iyo-otaya.com/index.html
  • 口コミはこちら
太田屋鹿島店

太田屋鹿島店


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