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愛媛県のもう一つの「鹿島」(第3回)/愛媛県南宇和郡

掲載日:2009/10/03

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三ツ畑田島を後にして、先ず向かったのは、紫電改展示館と宇和海展望タワー。

紫電改に戦争という歴史を見る

さて、三ツ畑田島を後にして、先ず向かったのは、紫電改展示館と宇和海展望タワー。

紫電改は、日本海軍で実用された最後の戦闘機で、元々あった戦闘機「紫電」の改良型ということで、紫電改という通称になって、正式には、紫電二一型という名前らしい。

ここに展示されている「紫電改」は、旧第343海軍航空隊に配属され、昭和20年7月に豊後水道上空で戦った中の1機で、城辺町久良長崎鼻約2百メートルの海底に眠っていたのを昭和54年に引き上げられたんだって。それに日本で唯一ここでしか保存されていないんだよ!

さっきの紫電改の写真で、プロペラの下に紫のマフラーが見えると思うんだけど、この紫のマフラーにまつわる話が展示館内に掲示されていたので、ご紹介しますね。

(以下紫電改展示館内文書から引用)



昭和19年(1944年)12月、301航空隊の菅野隊長以下12~3名は、横須賀基地から松山基地に移動した。
当時は301飛行隊のみで、407・701飛行隊は他の基地にいた。
松山基地に移動と共に転勤者と合流、20名余の搭乗員は、12~3機の紫電改で猛訓練に励んだ。
松山着任後の初めての外出で、大街道の小さな食堂へ4~5人で入った。
食堂とは名のみで、食べる物は何もなく、持参の弁当のみだった。
奥から優しい顔のおかみさんらしい中年の人が来て、「兵隊さん何もないのよ」と独得の松山弁。
「はい、弁当を持っていますのでお茶を下さい」と。
「お茶ならいいよ」と。
弁当を食べながら、私達は紫電改の優秀さやフィリピンの特攻の話をした。
横で聞いていたおかみさんは、「兵隊さんたち苦労したんやね。よく生きて帰れたね」と。
「これから何処にいくの。変な遊ぶところなんか行ったらいけんよ。よかったら私の家でゆっくりしていったら」とのことで一服させてもらうことにした。
畳の部屋に案内され、久し振りに畳の上での親切なおもてなしに感謝して帰隊した。
このことが隊で一躍評判になり、隊長以下、多くの搭乗員が行くようになった。
このおかみさんが「紫のマフラー」の主であり、通称「コトちゃん」こと今井琴子さんで、戦中戦後を通じ、大変お世話になった人である。
昭和20年1月1日に戦勝祈願で琴平の金比羅宮に空中参拝をした。
このとき着陸に失敗して死亡事故が発生、正月早々に不吉な予感がした。
正月の特別外出で、早速、新年の挨拶に今井家を訪問した。
この時おかみさんが「皆様は紫電改だから紫のマフラーを作ってあげよう。マフラーの布は、私が結婚のときに持参した白無垢の布がある。これを紫色に染めて、そのマフラーには、済美高女の生徒さんに刺繍をしてもらう。校長先生に私が頼んであげる」とのことで、私の編隊4機は、1番機杉田上飛曹の座右の銘、「ニッコリ笑えば必ず墜す」に決定。
他の編隊は、各自の思う文句を刺繍してもらうことにした。
1月の下旬、早くも38枚のマフラーが完成した。
度重なる空襲に「紫のマフラー」と共に戦死した者多数。
私の4機の編隊も4月15日鹿屋上空の空戦で1番機の杉田上飛曹、3番機の宮沢一飛曹は戦死、4枚の内の2枚は遺体と共に焼失、38枚の「紫のマフラー」は、今3枚を残すのみとなり、その1枚がこれである。
今井琴子さんは数年前に他界され今は亡く、この「紫のマフラー」は、今井琴子さんの霊と共に永く生き続けることであろう。
今般、南レク(株)のご発案で、南宇和郡愛南町の馬瀬山の紫電改展示館内に紫電改の雄姿と共に「紫のマフラー」が甦ろうとしている。
多くの見学の皆様に見ていただくことは「以って瞑すべし」多くの戦死者と共に永遠の供養になることでありましょう。


(以上)

今では想像もできない戦争の惨さの中にある温かな話だよね。戦争は、絶対に繰り返してはいけない。また、このような事が忘れ去られないように受け継ぐのも我々の責任だよね。

ところで、10月18日まで紫電改引き30周年記念イベント「あいなんからの祈り」が行われているから、皆さん是非行ってみよう。


紫電改展示館

紫電改が沈んでいた海

眺め最高の宇和海展望タワー

さてさて、続いて、紫電改展示館の隣の宇和海展望タワーへ!このタワー高さが107mでキャビンが2階建てになってて、回転しながら上まで上がっていくんだよ。

天気も最高に良かったんで、眺めも最高!昔はここまで海上ロープウェイがあったらしくて、その跡も見ることができたよ!当然、紫電改が眠っていた海も見ることができるよ。


宇和海展望タワー

展望タワーからの眺め

昔あった「海上ロープウェイ跡」

スポット情報

住所 愛媛県南宇和郡愛南町鹿島

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